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2016年6月

2016年6月30日 (木)

夏の水、はじけやすくて掛け声はにいにいさんしときは満ちゆく

四百九十八日目。六月晦日。半年が終わる。

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            夏の水、はじけやすくて掛け声はにいにいさんしときは満ちゆく

 


 

 

2016年6月29日 (水)

イヤなことあったその日は鉄アレイもってしっかり体幹チェック

四百九十七日目。筋力は病いを救うらしい。

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イヤなことあったその日は鉄アレイもってしっかり体幹チェック

 

2016年6月28日 (火)

賭け事も諍い事もなにごとも勝つか負けるか 泣いたら負けよ

四百九十六日目。泣くな、アジサイ。

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賭け事も諍い事もなにごとも勝つか負けるか 泣いたら負けよ

 

2016年6月27日 (月)

やまい重き父母を交えて暗きあの部屋のひとつに集いしことも

四百九十五日目。それがはじまりだった。

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やまい重き父母を交えて暗きあの部屋のひとつに集いしことも

 

2016年6月26日 (日)

年老いし親を囲んであねいもと賭けごと好きは母親ゆずり

四百九十四日目。

墨のカスレは、むらさきのにおい。

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年老いし親を囲んであねいもと賭けごと好きは母親ゆずり

 

2016年6月25日 (土)

ここ一番父親おもいの妹が敗けてようよう半チャン終える

四百九十三日目。もう半チャン、待ってますから。

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ここ一番父親おもいの妹が敗けてようよう半チャン終える

 

2016年6月24日 (金)

いもうとのおまえが頼りといいながら千の賭博に走る兄さん

四百九十二日目。口約束だけではだめみたいです。

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いもうとのおまえが頼りといいながら千の賭博に走る兄さん

 

2016年6月23日 (木)

いもうとのあなたが大事といいながら千の賭博に走る姉さん

四百九十一日目。賭け事と、裁判はなじみやすい。勝たなければ泣くだけのところも。

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いもうとのあなたが大事といいながら千の賭博に走る姉さん

 

2016年6月22日 (水)

すり切れる一歩手前に踏みとどまる麻布は見よ ヨレヨレなれど 

四百九十日目。麻はむろん夏の季語。

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すり切れる一歩手前に踏みとどまる麻布は見よ ヨレヨレなれど 


 

 

 

2016年6月21日 (火)

籠の中の十姉妹あわれベランダに置き忘れしは梅雨どきのこと

四百八十九日目。六月も半ばを過ぎてしまった。

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籠の中の十姉妹あわれベランダに置き忘れしは梅雨どきのこと

 

 

2016年6月20日 (月)

洗脳する者のかたえにされたがる者らの顔も 預言者は笑む

四百八十八日目。青いは暗い。

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洗脳する者のかたえにされたがる者らの顔も 預言者は笑む

 

 

2016年6月19日 (日)

疑えばきりがないけれどガラス越し窓をほの浮くアジサイの花

四百八十七日目。曖昧なままにしておく勇気も。

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疑えばきりがないけれどガラス越し窓をほの浮くアジサイの花


 

 

2016年6月18日 (土)

顔いろを窺いながら生きて来し幼きがひとりつくり笑いす

四百八十六日目。くちなし色にくれてしまいし梅雨晴れ間。

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顔いろを窺いながら生きて来し幼きがひとりつくり笑いす



 

 

 

 

 

2016年6月17日 (金)

保健室のにおいのなかの春霞 起こされるまで寝かせてもらう

四百八十五日目。八重のクチナシ。ものいわぬ梔子の花つゆ霞。

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保健室のにおいのなかの春霞 起こされるまで寝かせてもらう

 

2016年6月16日 (木)

あかいあかい傷口にどどどどどどとしみる同情 泣けとばかりに

四百八十四日目。紫陽花いろに濡れつつゆかな。

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あかいあかい傷口にどどどどどどとしみる同情 泣けとばかりに


 

 

2016年6月15日 (水)

ジャケットに惚れて惹かれて乗せられて買ったアルバム身の丈に合わず

四百八十三日目。夕暮れのいろの雨降るこの小道、

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ジャケットに惚れて惹かれて乗せられて買ったアルバム身の丈に合わず

 

 

2016年6月14日 (火)

ねことねこ共に退かれぬ事情ありてドクダミグサの花咲くところ

四百八十二日目。道をゆずりあうべし。

ほんとうに都知事は止めてしまった。お疲れさま。

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ねことねこ共に退かれぬ事情ありてドクダミグサの花咲くところ

 

2016年6月13日 (月)

この町から抜け落ちてゆく様々の思い閉ざしてシャッター開かず

四百八十一日目。駅前銀座も、清水銀座も。

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この町から抜け落ちてゆく様々の思い閉ざしてシャッター開かず


 

 

 

 

2016年6月12日 (日)

カラフルな釣り具のわきに釣り師いて寡黙なり雨の江尻埠頭に

四百八十日目。雨が降っても降らなくても、釣り人はいる。

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カラフルな釣り具のわきに釣り師いて寡黙なり雨の江尻埠頭に

 

 

2016年6月11日 (土)

こんなにもみどり滴る雨上がり港より見る山並みは真近し

四百七十九日目。車内より丹沢山塊を望む。

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こんなにもみどり滴る雨上がり港より見る山並みは真近し

 

2016年6月10日 (金)

わが友の友は見知らぬお方なれど無神論者はともだち思い

四百七十八日目。車窓より。

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わが友の友は見知らぬお方なれど無神論者はともだち思い

 

2016年6月 9日 (木)

雨晴れてあかね雲浮く六月のたまに聴きたくなるラフマニノフ

四百七十七日目。小田急ロマンスカーに乗って。

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雨晴れてあかね雲浮く六月のたまに聴きたくなるラフマニノフ

 

2016年6月 8日 (水)

うら窓よりうすみずいろのかげりさしすずしかりけり 学校プール

四百七十六日目。そろそろプール開きか。

 

『みずいろの使者』 全十六首

 

ひたひたと歩き回るはなんぴとかすでにプールの水は抜かれて

 

みずなきプールの底に身をしずめ動く右手はペンキぬる人

 

空いろの補色のいろに昏れながらプールの底の塗り替えを急く

 

塗りのこし見比べながらプールよりいづる者あり 刷毛持つ右手 

 

プールへと降りゆくそはペンキ塗りにてみずいろの使者たるごとし

 

日の暮れをならび立つかげ淡くしてプールサイドに四、五本の刷毛

 

みずみちて浮かび上がりし水底は瑞々しけれ プール塗り終う

 

あおあおき匂いこもれる夕まぐれプール開きの予感にみちて

 

ゆびからめ金網越しにみいる子の目にはさやけし プール満水

 

かげりなき空の一部をみたしめてプールサイドへ溢れ出すみず

 

掛け声はプールサイドにこだまして初泳ぎまだ水は冷たそう

 

忽ちの雨降りそそぎ沸き上がる子らの叫喚プールを奔る

 

雨上がりのプールサイドに群れいたる雀にぎわし溜まりの水に

 

ひとの子の背丈のほどを洩れ出だす水の音するプールサイドに

 

なつやすみ 水着のいろもまちまちに静かなるかな開放プール

 

うら窓よりうすみずいろのかげりさしすずしかりけり 学校プール

 

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2016年6月 7日 (火)

アトリエの水場の蜘蛛は老いたれば餓死をえらべり巣より零れて

四百七十五日目。梅雨の合間の一仕事。

線描の的』 全十五首公開。(2013年初出)

 

ゆあがりの腰にタオルを巻きながら十字を切るごとぬぐうすがた見

 

絵画とは洋画のことか、ふる雨に額アジサイの挿し木はぬれる

 

アトリエの水場の蜘蛛は老いたれば餓死をえらべり巣より零れて

 

いまいちど絵を掛けなおす初個展壁にぴーんと糸張らしめて

 

芳名簿白紙いちまい飛び越してサインしてあり さくら五分咲き

 

画板むねにかかえて子らは中庭に わたり廊下のしずかなことも

 

みちみちに端折りながらにかなしみは微分してゆく歩く速度で

 

かぎりなく平らかなるをかげとよび絵筆にひろうつながり止まず

 

きずあとの一つ一つをしずめゆくごとき感触ふでさきにあり

 

ななめ左向いてなに待つ手鏡のなかのわたくし 絵筆手にして

 

かさねゆく絵の具の厚み鼻先は かがみよかがみ線描の的

 

喘ぎつつジャコメッティが口走る はなさきがすべてもっとも近い

 

どこまでが顔なのかなと触れているみみのましたの顎のつけ根

 

ここからは画家の領分かがみとのさみしき距離をつめつつ描くは

 

なぜかしらん無性に腹に据えかねて鏡をみがく身の透けるまで

 

2016年6月 6日 (月)

一台の特種用途車しみじみと見送りしのちのそらのくうはく

四百七十四日目。梅雨に入ったそうな。

そらのくうはく』 全十五首公開。(2014年初出)

 

 

身にふかく落ちてはひらく点描の雨はしばしばこころにも降る

 

ふいの死のおもみをはかり損ねつつもどす受話器の意外な重さ

 

きみの死の日より数えて三日余り雨、雨、雨がふり止まぬなり

 

ワイパーの音に紛れて降りつづく雨の中なる義弟(おとうと)の家

 

ここにはもうきみはあらずや窓のそと泳ぐ視線のさきざきに雨

 

六月の雨に濡れたる家々のしずかなること 義弟先立つ

 

庭を降る雨と語らうひとときを笑まうきみあり写しえのなか

 

低い声にときおり和する高い声だれもが認め合うために 死を

 

折り方を思い出しつつオリヅルは通夜をいろどる言葉となりぬ

 

いもうとよぽつりぽつりと風呂桶に落つる水滴死に切れずあり

 

あかときのホテルに眠るうつしみの生きるというは音立てること

 

折り畳み傘をひらいて雨のふる死者の側へとそを差し出す

 

任意の点見失いたるひとつぶの雨の軌跡をてのひらに受く

 

止むかしら 青み帯びたる水無月の空にちいさく息を吐くひと

 

一台の特種用途車しみじみと見送りしのちのそらのくうはく

 

2016年6月 5日 (日)

止むかしら 青み帯びたる水無月の空にちいさく息を吐くひと

四百七十三日目。無口な歯医者さんは、すこし怖い。

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止むかしら 青み帯びたる水無月の空にちいさく息を吐くひと

 

2016年6月 4日 (土)

任意の点見失いたるひとつぶの雨の軌跡をてのひらに受く

四百七十二日目。お天気は下り坂か。

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任意の点見失いたるひとつぶの雨の軌跡をてのひらに受く

 

2016年6月 3日 (金)

折り畳み傘をひらいて雨のふる死者の側へとそを差し出す

四百七十一日目。止まない雨はないのだけれど。

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折り畳み傘をひらいて雨のふる死者の側へとそを差し出す

 

2016年6月 2日 (木)

あかときのホテルに眠るうつしみの生きるというは音立てること

四百七十日目。元気が一番。

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あかときのホテルに眠るうつしみの生きるというは音立てること

 

2016年6月 1日 (水)

いもうとよぽつりぽつりと風呂桶に落つる水滴死に切れずあり

四百六十九日目。六月になりました。

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いもうとよぽつりぽつりと風呂桶に落つる水滴死に切れずあり

 

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